「ゲンロンカフェ」プレオープンリポート【後編】
さてさて、後編。
シャンパンが次々空けられているなか玄関口で案内をしてましたが、開始から1時間経って、さすがにいらっしゃる方も少なくなってきたので会場に撤収。
すると超豪華ゲストによる連続短トークショーが行われている最中でした。(僕が下にいる間に、津田さんが持ってきた千葉麗子「決意の反原発ヌード」が載っているフライデーの袋とじ開封の儀があったようですw)
登壇者は…
などなど。
いや僕の見ていなかった時にも沢山登壇していただろうから、こんなもんじゃないはずです。顔ぶれだけでも、超豪華でした。
(この写真で注目すべきは、汐ちゃんが後ろで、例の千葉麗子のヌードが載っているフライデーを熟読している事!)
松尾たいこさん。この後お話して、お友達になりました(松尾さん談)。松尾さんのブログにも紹介してもらいました。
その後、清水さんにこの間の「iOS端末の基幹言語はObjective-Cではない」ってツイートが面白かったです、と話しかけたら、そういうことならとtogetterの開発者兼代表を紹介してくれた。
ん!? 待て待て。”togetterの開発者兼代表”だと。マジかよ…!!! テンション上がるわ。
ということで、吉田俊明さんを紹介頂いた。早速togetterの話になり、iOS用Appがバージョン1.0.1になってかなり変わったのに全然ニュースになってないのはヤバイとか、生意気にも適当なことを言ったりしている中で、Vineの話になった。
当日の朝リリースされたばかりのTwitterが開発した動画サービス、Vine。よしとしさんは知らなかったようだが速攻インストール。Vineで大いに盛り上がることが出来た。
ちなみに、その時僕たちが撮ったのがこちら。
- よしとしさん カフェのデザイナーさんが登壇中。 #genron
- ボク 汐ちゃん at genron cafe
詳細記事はまた今度。
あと、Vineの動画もそうだけど、ずーと汐ちゃんが絵を描いていた。
その後、ボクの友達を連れてきた!
村上ひかりという子。南藤に続いて二人目。二人とも同学年なので17歳、1995〜96年生まれ。実際には2週間ぐらい前に知り合ったのだが(その前にも会った事があるようだけど、あんまり覚えてない…)、津田さんと東さんに是非とも会いたいということだったので連れてきた。といっても9時ぐらいまで予定が入っていたそうで、実際に来たのは10時ぐらい。もう少し早めに来ればもっと面白かったろうに、ちょっと勿体ないことをしてるような…。
でも、津田さんと話したり、ゲンロン社員の後藤さんにキツイ口調で話しかけられたり(笑)、江渡さんや東さん、境さんに話しかけたりと、楽しそうだった。
帰りは境さんと一緒に駅まで行ったそうだ。
後で石川さんが「村上さんが…」とか言うのでだれかと思ってしまった。確かにあの場では「村上さん」なんだろうな。子供として接するのは間違っているだろうけど、大人として接するにはまだ未熟かつ可能性に満ちている、そんな年頃の人間と接することに大人はなれていないのだろう。だから、ボクの呼び方も人によって「小川くん」だったり「小川さん」だったり「フウタ」だったりする(東さんの家ではレッサーパンダと呼ばれていると聞いたことがあるが…w)。本当はあだ名とかあるといいんだろうけどな。
そんなこんなで、会も締めとなった。
最後に東 × 津田 × 清水の鼎談。
途中で東さんと津田さんがトイレに行ったのだが、帰ってきた津田さんが「東さんが今日は本当に楽しいと言っていた。東さんがそんなこと言うのは珍しい。本当に皆さんありがとうございます!」と言っていた。
帰ってきた東さんを拍手で迎え、ゲンロンカフェの成功を祈って一本締めで総勢120人もの人が来たゲンロンカフェ プレオープンは幕を閉じた。
じつはその後、東さんが入り口にサインをした。一番上の中心部分。他の人の1.5倍ぐらいの大きさで勢いよく。
そこにはこんなメッセージも添えられていた。
「すべてのひとにあいときぼうをこめて!!」
「ゲンロンカフェ」プレオープンリポート【前半】
ついにこの日がやってきた! ゲンロンカフェの完成日だ。1週間ぐらい前に見に行った時は見る影もなかったので、完成ツイートを見た時はうそじゃないかと思ったぐらいだ。
【genron cafe】完成!!これがゲンロンカフェです!!! twitter.com/genroninfo/sta…
— 株式会社ゲンロンさん (@genroninfo) 2013年1月25日
これが完成したゲンロンカフェ。家具が入って工事中よりも狭くなった印象だ。
さて、そんな僕がこのツイートを見たのはいつかというと、学級閉鎖のために午前で授業が終わった帰り道だった。じつは、前日にスタッフとして手伝って欲しいとお願いされていた。そんなわけで、家でゆっくりすることもなく、ゲンロンに向かったのだった。
途中で夕焼けと川が綺麗だったので撮ったのがこの写真。Instagramはこちら。
なんだかんだで着いたのは5時頃。僕が着くとほぼ同時に東さんもいらっしゃった。その後、入り口にポスターを貼ったり(全然張り付かなくて大変だった…)、荷物の搬入をしたりしていて、やっと入店したのが6時頃だった。
おおっーー。これが、ゲンロンカフェかー。
たぶんこれから何十回も行って、そのたびに思い出が詰まっていくだろうその場所に初めて足を踏み入れた。
…などと感動してる暇も実際にはなく、すぐに入り口で案内係。
幸いしっかりした上着を持ってきていたので、そこまで寒くはなかった。
ボクの事を知っている方が通ると挨拶して下さって、うれしかった。
ゲンロンカフェは雑居ビルの6階に位置している。表には下の階の店たちの看板がでかでかと置いてある。
知らない人がふらりと訪れるということは望めない。それどころか目指してきても分からない人が続出しそうだ。
最初にいらっしゃったのは友の会のJun Ernesto Okumuraさん。続いてあかりゅうあんさん。
お二人ともポスター貼るの手伝ってくれた!
順々にエレベーターに乗る人も増えていき、清水さん、津田さんなども到着。
7時になり、乾杯!!
梅沢さんが入り口にサインしたり、盛り上がった。
僕は中森明夫さんがいらっしゃっていたので、キャラクターズのあとがきが最高に良かったとお伝えした。中森さんの名前を間違えて感想を連続ツイートした高校生だというと、思い出されたようで、嬉しかった。
AKBに興味がないか、プラネッツは読んだかなど聞かれたがことごとく興味がない分野だった(でも実は2011年1月〜4月ぐらいまでAKBにはまってた時期がありました)のであんまりコミュニケーションとれてないと感じていたけど、中森さんは僕の事を気に入った、と太田出版の偉いかたを紹介してくれた。あと名刺をくれた。メールアドレスがケータイので、驚いた。
その後、直ぐに中森さんがお帰りになられるということだったので、一緒にエレベーターで入り口まで行き、河村さんに代わって頂いていた、案内係に戻った。
東浩紀さんに大学進学について聞いてみた。
現在、東浩紀さんを中心に進行している計画、福島第一原発観光地化計画の会議が1月14日にあった。ほとんどおしかけのような感じで、オブザーバーとして会議に参加させて頂き、その後の打ち上げでちょうど僕と東さん以外が盛り上がっているタイミングがあったので、先日読み終わった『クォンタム・ファミリーズ』について質問させてもらった。ついでに、進学について聞いてみた(『クォンタム・ファミリーズ』についてはまた今度書きます)。
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/02/05
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
とか書いておきながら、実は進学についてというよりは、どうして僕は学力が他の能力に比例しないのかという不毛な質問をした…。そうしたら、予想以上に真剣な答えが返ってきた。
僕「この間"GAKKO Project"の友達と久しぶりに会ったら、Harvard、Yale、Oxford…とか世界の名だたる大学に進学が決まってる人ばかりで、先日ゲンロンに連れてきた南藤も灘の生徒会長で超勉強出来る。こんなに自分の周りに勉強出来るヤツばっかり居て、しかも僕も同じぐらいに熟考している気がする、いやしている。それなのに、どうして僕は学力が乏しいんですかね…。」
東さん「小川君。年をとるっていうのは、自分より明らかに能力がなかったり頭が悪い人間が、自分よりお金を儲けていたり影響力を持っている事を知るってことなんだよ。この先沢山そういう経験をすることになる。でも、そこでめげないで、世界を変える力があるのは自分だと信じ抜くこと。それが大切なんだ。」
津田さん「で、君はどこの大学受けるの? 大学には行くんでしょ?」
僕「迷ってたんですけど、最近決心しました。でも学力がないんで…。」
津田さん「だったら、AOでSFCとかどうなの?」
梅沢さん「美術系の大学だけはやめておいた方がいいよ。」
僕「はい。AO入試で慶應のSFCにしようと思ってます。美術系は一時期志してはいたんですけど、予備校に話を聞きに行って違うと思ったのでやめました。」
東さん「へー。徳久、今の聞いてた? オレ、結構良いこと言ってたんだけど。」
徳久さん「えっ。いや…w すみません。世界をどうやって変えるかみたいな話ですか?w」
東さん「はー…。まあ合ってる気もする。まあ、そういうことだ。小川君。」
ということで、大学はAO入試で慶應義塾大学SFC(総合政策学部・環境情報学部)を目指すことにしました。
こうして文字に起こすと、文字通り臨場感がなくてそれだけかよって感じですが、面と向かって言われるとすごく説得力がありました。なんか重要なこと言われた気がするな。
「MEGA」がやってくる。
あと数時間で新生「Megaupload」こと「MEGA」がリリースされる。
ご存じの通り、「Megaupload」は2012年1月にFBIによって閉鎖させられた。その作者が懲りずに作ったのが「MEGA」のようだ。
新生Megauploadこと「MEGA」が2013年1月19日スタート - GIGAZINE
今まで機密情報を安全に転送するためには専用のソフトウェアをインストールすることが必要で、Megauploadでも、便利に使うためには「Mega Manager」のインストールが不可欠でした。しかし、MEGAではブラウザだけで暗号化と復号を行い、必要となるキーはMEGAではなくユーザがクラウド上に保管することになるとのこと。また、MEGAではアップロードとダウンロードを高速に並行して行うことができ、リジュームも可能。
とのことで、システム側の設計を摘発されないようなものにしたらしい。
「Megaupload」がどれほどのサービスだったかは、インターネット全体の4%という驚異的な通信量に占める割合を見ても明らかだ。ちなみに、Googleは6.4%とのこと。「Megaupload」が閉鎖された事で、インターネットの通信量ベースの中心がヨーロッパに移ったという記事も見た覚えがある。
リリースは19日 12:00、日本時間で20日 2:00 のようです。UIもかなり洗練されているようなので、期待です!
PS. 「Megaupload Song」というのを聞いたら耳から離れなくて大変…。
ブログを始めようかと思っている。
2013年になったことだし、ブログを始めようと思う。
2013年にブログって遅くないかw、と思われるかもしれない。でも、用途に見合ったモノは大切だ。
SNS < 《何か》 < 本・論文 のような、SNSでは足りず、本や論文にするほどでもないし、その価値もないような思いつき。そんなのを放出する場が欲しかった。
そんな時、ブログのすごさに出会ってしまったのである。
知っての通り、僕は思想家の東浩紀さんが大好きだ。当然その周辺もウォッチしている。現在進行形のプロジェクト「福島第一原発観光地化計画」の主要メンバーである、清水亮さんのブログの「ボーイング747、スターウォーズ、東浩紀、BHAG」という記事に東さんの話が載っているとの事だった。題名を見ても、なんのこっちゃ。よくわからなかた。
とりあえず見てみた。そして、感動した。
ボーイング747、スターウォーズ、東浩紀、BHAG - UEI shi3zの日記
飲み会の店に移動する途中、東さんと二人で歩いたとき、東浩紀はこんなことを言っていた。
「この仕事は間違いなく思想史に残る。おれはこの仕事さえ完遂すれば、それでもう自分がどうなろうと構わないとさえ思ってるんですよ」
なるほど、「福島第一観光地化」は東さんのBHAGなのだと思った。
眩しいな、こいつは。
これを読んでから、清水さんのブログは定期的に見ている。そして、出会った。このブログを始めようという衝動に駆られるはめになった文章に。
清水亮vs川上量生vs東浩紀 怪獣大決戦 - UEI shi3zの日記
東浩紀が一般意志2.0でルソーの社会契約論に再解釈を加えたように、僕らはenchantMOONでパーソナルコンピュータに異なる解釈を加えようとしているのだ。こんな馬鹿げた仕事は、大企業から受注することはできない。とてつもなく馬鹿げていて、遠大な目標。まさにBHAGなのである。
〈中略〉
全く新しいコンピュータは、理解され、市場に受け入れられるまで最低10年はかかるのだ。いまではみんなが当たり前に使うMacintoshだって、ジョブズを追放したあと、細々とした市場を作ったに過ぎない。Macintoshの事業がちゃんと立ち上がるまで、ほとんどの売上げは旧式のAppleIIがあげていたのだ。
ジョブズもゲイツも凄いところ、僕たちが見習うべきところは、決してやめなかったことだ。
ジョブズなんか会社を追い出されても懲りずに同じものを追求している。
そうしてつくられたNeXTは、世界で一番クールでめちゃくちゃかっこいいコンピュータになったが、300万円もして、全く売れなかった。
しかし世界にほとんどいなかった、それを買ったユーザー、それを使ったユーザーがどれだけ賢かったか、それはジョン・カーマックやティム・バーナーズ・リーがなにを成し遂げたかを見ればいい。
ジョン・カーマックは3Dの一人称視点ゲーム(FPS;ファーストパーソンシューター)をNeXTで開発し、それをPCに移植してぼろ儲けした。今や彼は伝説的な存在にまでなっている。
一介の物理学者に過ぎなかったティム・バーナーズ・リーは、CERNにあったNeXT上で世界に革命を起こした。WWWだ。WWWはスティーブ・ジョブズの商業的失敗作から産まれたのだ。
つまり、偉大な発明を理解できるのは偉大な人物だけであり、偉大な人物は偉大な道具を得て、より偉大な成果を生み出すのである。
カーマックにとっても、もちろんティム・バーナーズ・リーにとっても、そして人類全体にとっても、NeXTの300万円という価格は非常にリーズナブルだったと言える。これがなければ、WWWは永久に産まれなかったかもしれないのだ。物理学者ですら、世界を革命するような凄いプログラムが作れる。それがNeXTだったのだ。カーマックはFPSの発明でDOOM、Quakeと世界的ヒットを飛ばし、億万長者になった。
〈中略〉
enchantMOONの開発計画を取締役会で明らかにしたとき、大きなどよめきがあった。
「なぜMOONなんですか?」
「月へ行くって言ったろ?」
実はずっと前からUEIのエントランスにはサターン5型ロケットが飾ってある。
名前がenchantMOONに決まったのは、偶然だったが、それは僕たちが自分たちの内なる声に耳を傾けた、当然の結果だったのかもしれない。
我々が目指すのはMOONだ。
あと、津田大介さんが来年ブログがヒットしそうっていってたのもこじつけの理由としてはある。
いろいろなところ、あらゆる場面で「ツイッターやFacebookの次に来るサービスは?」と質問されるんだけど、来年は割とブログが来るんじゃないか、と思ってます。割と。地味に。ブログが見直される気がする。食うための手段としてのブログ。
— 津田大介 (@tsuda) December 25, 2012
まあ、そんな訳で中学一年生の時以来、四年ぶりにブログを始めようと思っている。
物好きな人がいたら見て下さい。東さんの事をウォッチしたい人は読むと良いことあるかもです。
不定期更新ですが、よろしく!!