[NO "Futon", NO LIFE.]

小川楓太のはてなブログ

「enchantMOON」とか文字を主体としたシステムって、こんなところが危ういかも

先日やっとしっかりenchantMOONを触りました。

話は変わりますが、コンピュータの世界では番号とか一意でなくてはならないそうです。

一意とは… 意味や値が一つに確定していること。 だそうです。「一意に識別する」とか聞いたことありますよね。

言葉ってたくさんの意味があってそのいろんな意味をあるいみ一意でなく扱ってる現代のコンピュータはすごいなと思いました。内部では当然そのひとつひとつの意味が一意にデータベース登録されてるんでしょうが。そして文字自体をコマンドにしていることは少ないでしょうから意味とかどうでもいいんでしょうが。

しかし、enchantMOONとかその他音声認識系、文字認識系のシステムってここはどうなってるんでしょう。とくに単語だけで操作するenchatMOONは他の文字認識系システムよりシビアなはずです。

例えば、「更新」という文字コマンドがあったとして、それは通常の操作ならばシステムアップデートを意味するそうなのですが、Webサイトをリロードしたい時にも使う言葉です。あとは新しいデータを引っ張ってくるときとかも使う言葉じゃないかな。

つまり、「更新」という言葉はenchantMOONというコンピュータの上で使うと想定されるような意味だけでこれだけ多様な意味があるのです。

そして当然それをコンピュータが(インプットされない使用者の状態や気持ちという)文脈を読んで自動的にコマンドを流動的に変化させることはできないはずです(できる仕組みとかあるんでしょうか。わかりません。)。よって、現状「更新」と書けば現状ではシステムアップデートが行われます。

しかし、これは清水さんが提唱するenchantMOONの真の姿なんでしょうか。清水さんは「NO UI」でしか実現できないことがあるとおっしゃっていました。UIは思考を規定してしまうと。

しかし現状ではその「NO UI」に縛られているようにしか見えません。UIがないことで文字が多様な意味を持てず、多義的な言葉の世界のほんの一旦にしかアクセスできない、それこそ思考を規定させてしまうデバイスのような気がしたのです。

まったく見当違いのとこを書いてる可能性もありますがそういう風に思った人もいたということで。ちなみにハードウェアとしては好きでした。ハンドルが金属だとなおいいんでしょうが。