[NO "Futon", NO LIFE.]

小川楓太のはてなブログ

ハーゲンダッツと情報発信のこと

今日は一日「僕らの一歩が日本を変える。」という学生団体のミーティングでした。会議室は日本経済大学のベンチャーセンターみたいなやつを貸してもらいました。が、朝9時から夜8時まで丸一日会議で、この調子で土日が消えていくようなら脱退も考えなくてはと思っています。

それはさておき。合間にハーゲンダッツのアイスを買ってきて食べたのですが、美味しかったなあ。新しく「クリーミーミント」なんて出たんですねー!

ハーゲンダッツを屋外で食べていて思い出したのが小学生の頃のはなし。

 

実は僕の小学校は東京のど真ん中にあったせいか港区にお金が余っていたせいか、給食にハーゲンダッツが出ていたのです(!)。小学生ってお小遣いもあんまりもらってないから好きなときに好きなものを買えないじゃないですか。コンビニに行っても「あー。欲しいなー。」って思って見てるだけ。親が一緒にいないと基本的になにも買えないのです。

だからアイスも今の何倍も貴重だった。給食は必ず少し多めになっているのでおかわりが出てくる。それを取り合ったりしてました。

そんなことを小学生の僕が母親に話したら、やっぱり給食にハーゲンダッツが出てくることに驚いていた。「ホントに一人ワンカップもらえるの?」と聞かれたので正直に答えようとした、ひとカップ貰えるって。

でも、じつは違うのです。学校のハーゲンダッツはマルチパック(スーパーとかで売ってるいっぱい入ったやつ)だったので、プラスチックの蓋をとってもビニールの蓋は無いし、サイズも小ぶりでした。

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小学生の僕は(というか小学校高学年ぐらいの子はだれでもだと思うけど)事実を正しくありのままに伝えることが最も大事だと思ってたんです。だから「少し小さめのカップだよ」と言いました。

しかし、今になって思えば事実をただありのまま伝えることは本当に大切なことではないことがよくわかっています。例えばこの場合「ワンカップもらえる」と言えばその後母親も話のネタにしやすかっただろうし、ややこしくならずみんなハッピーだった。しかし、事実はどうかということにこだわり過ぎてしまったがために話がややこしくなってしまったのです(事実母親にはマルチパックだから少し小ぶりだということの意味がわかっていなかったと記憶している)。

これはSNSで情報発信するときも同じで、事実をそのまま伝えたからってRTが伸びたり、Like!が増えたり、反応が返ってきやすくなるわけじゃない。逆に事実を多少湾曲させてでもわかりやすくキャッチーにしたほうが拡散力があるのです。

そして、それを小学生に教えることが重要なのかなと思いました。「事実は事実のまま伝えるのが最も良い訳ではない」こと。親がメディア関連で働いていたら肌で感じて育つことが出来るんでしょうね。これからもっとも成長が楽なのは親がメディアで働いてる小学校かもな。